原子力緊急時対応マニュアルが発表 原発の安全性向上に期待 (2)
国家原子力事故緊急対応弁公室副主任、国家国防科技工業局核緊急安全司司長の姚斌氏は、「重大・特大原子力事故が発生した場合、国務院は1級レベルの対応を発動する。必要な場合は指揮部を設置し、国務院の指導者が総指揮を担当する」と述べた。
国家原子力緊急協調委員会委員、国家原子力緊急対応弁公室主任、国家国防科技工業局副局長の姚斌韌氏は、「この協調の枠組みを通じて、中国の原子力緊急対応は急速な進展を実現した。原子力緊急対応体系が絶えず改善され、核緊急対応能力が絶えず強化され、中国の核安全に有力な保障を提供する」と語った。
◆中国大陸部の原子炉安全稼働、5本の防衛線を設置
中国大陸部ですでに稼働中の原子炉は17基に達し、安全稼働を実現しており、国際原子力事象評価尺度レベル2以上の事件が発生しておらず、人・環境の汚染・被害が生じていない。長年の環境モニタリング結果によると、原発の気体・液体排出物は国家基準の上限値を大きく下回っており、原発周辺の環境も原発稼働により変化していない。
放射能汚染防止専門家の柴国旱氏は、「中国の原発は設計・建設・稼働・管理に到るまで、世界各国の数十年間の経験を汲み取っており、安全水準が高い」と説明した。
福島原発事故後、国務院は「原発安全計画」、「核安全・放射能汚染防止第12次五カ年計画および2020年の目標」を発表し、原発の本質的な安全性を高めた。