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今年の科学10大ニュース 中国からは2つがランクイン (2)

 ニュートリノは、ミクロ的な素粒子物理学だけでなく、マクロ的な宇宙の起源・進化においても極めて重要な役割を果たす。この発見により、ニュートリノの基本的性質への理解が深まり、次なる実験の方向性が定まった。異なるニュートリノの質量順序がはっきりし、次世代実験施設の建設にも役立つ。同成果は、中国において近年最も重要な物理学的成果の1つでもある。

 ▽潜水艇「蛟竜号」が潜水新記録樹立

 入選理由:人類未踏の深海分野で重要な一歩

 有人潜水艇「蛟竜号」は6月27日、西太平洋のマリアナ海溝で深海潜水実験を行い、水深7062メートルの海底に到達、作業用の有人潜水艇としては世界記録を樹立した。

 「蛟竜号」は中国が自主開発したもので、耐圧構造、生命保障、水中音響通信、システム制御などのキーテクノロジーでブレークスルーを果たし、特殊な海洋環境又は海底地質条件において、圧力を保持した状態でのサンプリングやコア採取などの複雑な任務を実施することができる。

 現時点で、人類の深海に対する認識は浅く、火星に対する認識すら下回っているほどだ。宇宙に行くのに宇宙船が必要なのと同じく、深海の開発には潜水設備が不可欠だ。有人潜水艇があれば、科学者が直接深海に降りて最先端の科学研究を行うことができる。7千メートル級の水深に達したということは、世界の99.8%の海域で科学研究ができるようになったことを意味する。(編集SN)

 「人民網日本語版」2012年12月27日 

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