今年の科学10大ニュース 中国からは2つがランクイン
今年も科学界では多くのすばらしい発見があった。米科学誌「Scientific American」はこのほど、科学者による数回の選考を経て、2012年に人類社会に最も大きな影響をもたらした科学分野の10大ニュースを発表した。北京日報が伝えた。
(1)ヒッグス粒子と見られる粒子の発見
(2)火星探査機キュリオシティの着陸成功
(3)ヒトゲノム機能の80%を解明
(4)第3のニュートリノ振動を観測
(5)グラファイト(黒鉛)粒子で室温超伝導を実現
(6)抗HIV薬の販売が承認
(7)潜水艇「蛟竜号」が潜水新記録樹立
(8)ドーハ気候会議が開催
(9)3Dプリンターが実用化
(10)ドラゴン補給船による国際宇宙ステーション(ISS)への補給実施
これらのうち、中国からは以下の2項目がランクインした。
▽第3のニュートリノ振動を観測
入選理由:次世代ニュートリノ実験の方向性が定まった。宇宙の起源と進化のプロセスを知る上で重要な意義を持つ。
中国の大亜湾ニュートリノ実験室は2012年3月8日、大亜湾原子炉において新たなニュートリノ振動を観測し、その振動確率を測定したことを明らかにした。同実験ではかつて無い高精度を実現し、第3のニュートリノ振動の振幅は9.2%、誤差は1.7%、振動がゼロの可能性はわずか1千万分の1となった。