スマホ、将来的にはユーザーの「感情」を認識可能に
マイクロソフトの研究機関、マイクロソフトリサーチアジア(MSRA)はこのほど、スマートフォン上の様々なセンサーを通じてユーザーの感情をモニタリングし、適切な対応ができるソフトウェアシステム「MoodScope」を開発した。例えば、ユーザーが怒りを感じていると認識すれば、同システムはユーザーの気を紛らわせるため、コメディ映画を推薦してくれる。広州日報が伝えた。
現時点で、同システムの感情認識の精度は平均66%だが、もし1人のユーザーに合わせて調整し、2カ月の治験期間を経れば、精度は93%にまで上昇する。これに他のユーザーのデータを合わせた場合でも、10日間の治験期間を経れば精度は72%に達するという。
同システムは米ライス大学とMSRAの研究者が共同開発したもので、将来的にはスマートフォンへの搭載を計画している。
感情を自動的に認識できれば、コンテンツサプライヤによるレコメンド(推薦)システムの精度を高めることができるほか、SNSや通信にも新たな判断基準が追加される。プライバシー問題は置いておくとしても、もし感情認知の機能が加われば、SNSの使用体験が改善するだろう。例えば上司が怒っている時は、慎重に言葉を選ぶなど、ユーザーは相手の感情に合わせて交流の方法やタイミングを選ぶことができるようになる。
「MoodScope」はプロトタイプのテストが完了後、iOSとAndroid向けのサービスを開発するほか、アプリ開発用のAPIも提供する予定だという。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年7月10日