税関など複数部門の後押しを受けて、中国(上海)自由貿易試験区では文化貿易産業が順調に発展している。今年1-4月の文化製品の輸出入額は累計3億2400万元(約53億円)に上り、前年同期比55.85%増加した。「国際商報」が伝えた。
文化製品の保管をめぐる要求を踏まえて、税関は保税倉庫の機能を積極的に拡大し、企業に文化製品専用の保税倉庫を設置するよう指導し、企業が保管の運営コストを引き下げられるよう支援した。これまでに完成した専用の保税倉庫は面積が3千平方メートルに達する。
今年4月、世界的なオークション会社クリスティーズの春季オークション巡回展と国際芸術特別展が上海市で開催された。税関は試験的に「担保の簡略化」といった芸術品の新しい監督管理モデルを採用し、美術品の証明書について文化管理部門と協力し、絵画、工芸品、彫刻などの芸術作品133点・時価総額3億6600万元(約59億円)を共同で管理した。
税関は出入境機関に文化貿易企業の専用窓口を設立し、専門家による専門的な処理、通関の予約といったサービスを提供したほか、一連の特殊な商品に対しては訪問検査サービスを提供した。文化製品の通関ペースが全面的に加速すると同時に、税関の安全で有効な監督管理が確保された。保税倉庫の管理の改善を通じて、出入庫データと税関監督管理データを対照確認し、文化製品の特徴に合わせて、重点的な要素に対する審査確認を強化し、「しっかり管理する」ことを前提として通関がよりスムースに行われるようになった。
今年4月末現在、同試験区にある国家対外文化基地には上海文化知的財産権取引所や星空衛視を含む221の文化関連企業が集まり、登録資本金は34億元(約557億円)に達した。このうち同試験区のプレート掲示後に入居した企業は67社で、登録資本金は16億元(約262億円)だった。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年6月3日