日本の政治屋とメディアは最近、南中国海情勢に異常な関心を示し、異常に活発に動いている。まず日本政府が南中国海情勢に深い「憂慮」を表明。続いて安倍晋三氏はさらに明確に「対岸の火事ではない」と述べた。だが日本側の「憂慮」という言い分の背後に透けて見えるのは、その喜び勇んだ顔だ。そして「対岸の火事」に対して、日本は実はとっくに介入し、懸命に火に油を注いでいるのだ。(文:金采薇)
日本は南中国海から千里も離れているのに、このように心を労するのはなぜか?それは南中国海のもめ事を利用して、釣魚島(日本名・尖閣諸島)方面で騒動を引き起こすために他ならない。
釣魚島問題で日本はすでに行き詰まっているうえ、それを打破する力もない。ならば無策の策が、かき乱すことなのかも知れない。早くから「脱亜入欧」を主張してきた日本は、まるでアジア人であることすら恥じているようだ。日本の真の関心は米国に取り入り、欧州と親戚関係を結び、アジアで覇権を唱えることだ。日本が東南アジアと何か交わりがあったとすれば、歴史的には侵略と戦争であり、現実的には安い人件費と資源を利用した金儲けだ。日本がアジア諸国の命運に関心を抱いたことはなく、アジアの多くの国々も日本に対して疑いの気持ちでいっぱいであることがしばしばだ。
日本が東南アジアと南中国海に関心を抱き始めたのは、ここ2年の中日関係悪化後の事だ。日本の指導者はしきりに東南アジア、特に中国と紛争を抱える国を訪問しては、ひそかに気脈を通じ、秘密裏に内通している。これはすでに公然の秘密だ。日本のいわゆる「積極外交」の本性が次第に明るみに出てきた。それはつまり、中国に反対するあらゆる勢力を支持し、中国に有利なことは全て反対するというものだ。安倍内閣はすでに「中国を見れば必ず反対する」という異常な精神状態に陥っている。