北京交通情報センターの黄建玲センター長は5月31日のシンポジウムで、乗客が路線選択の参考にして、より快適に乗車できるよう、地下鉄の混雑情報をリアルタイムで提供する方針を発表した。京華時報が伝えた。
黄氏はまず、過去10年間の北京のスマート交通整備面の成果を紹介。北京は交通ICカードの普及率が全国最高で、地下鉄乗客の90%以上、バス乗客の85%が同カードを利用している。高速道路のETC利用者も急増し、現在123万人で全国の25%を占める。平日はETC利用者が32%、走行車の多い時間帯には45%に達する。黄氏は通常の時間帯でETC利用率を50%にまで高める目標を達成し、利用者数は300万人に達するとの見通しを示した。
北京はすでにリアルタイム路線バス確認システムを構築。市民は125路線の運行状況をリアルタイムで確認できる。年内に全路線バスのGPS監視を実現し、さらに充実したリアルタイム情報を提供できるようにする計画だ。
黄氏によると、今後北京は交通輸送のスマート化など5大プロジェクトを推進する。このうち、地下鉄・都市鉄道の乗客の流れの分析モデルの革新など、技術革新を通じた市民向け交通サービスの向上が重点となる。技術分析によって、地下鉄の混雑情報のリアルタイム提供を実現する。都市道路網の赤・黄・緑の3レベルモデルを採用し、赤は混雑、緑は快適、黄色はその中間を示す。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年6月2日