中国月探査プロジェクトの首席科学者である欧陽自遠氏(中国科学院院士)は23日、国際プラネタリウム協会(IPS)第22回総会の開幕式で、「中国は深宇宙探査を実施する。2020年には火星に着陸し、2030年には火星からサンプルを持ち帰る計画だ」と表明した。新京報が伝えた。
欧陽氏は23日、「中国は間もなく深宇宙探査を開始し、火星と太陽系を探査する」と語った。
◆火星の生命活動情報を探査
火星探査任務には、主に火星の生命活動情報の探査が含まれる。過去および現在における火星上の生命の有無、火星における生存条件・環境、生命の起源、地球外生命体の探査といった内容だ。
欧陽氏は、「火星探査は、軌道モジュールと火星ローバーによって実施する。2020年に火星への着陸と探査を実現し、2030年には火星からサンプルを持ち帰る」と述べた。
◆地球外生命体の情報の探査
欧陽氏は、「すでに太陽系の探査案が制定されている。探査の目標の一つは、地球以外の太陽系における生命情報の探査だ。また地球に類似する惑星との比較を実施し、太陽系の起源・形成・変化を研究する」と表明した。
欧陽氏は、太陽フレアと小惑星の衝突という地球が直面している脅威について、「将来的に、この二種類の天体の探査を実施し、太陽フレアと小惑星の衝突の可能性を研究する。第1回の小惑星深宇宙探査任務では、地球に衝突する恐れのある、地球に近い3つ小惑星の探査を実施する」と語った。
また計画の内容によると、地球外の資源・エネルギー・環境の利用の将来性を理解し、もう一つの地球を創造する可能性を模索することになる。
他にも、将来的には太陽の活動を探査する予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月25日