Wi-Fiは、今や若者らの生活に不可欠なものとなっている。しかし、ネットセキュリティの専門家は、「Wi-Fiには原理上多くのリスクが潜んでいる。リスク予防策を講じなければ、個人情報の漏えいや資金の損失などさまざまなトラブルに巻き込まれる可能性が高い」と警告している。新華網が報じた。
アンチウィルスソフト「金山毒霸」のネットセキュリティ専門家・李鉄軍氏は、無料Wi-Fiに潜む罠について、次の通り指摘した。
携帯電話ユーザーは、商業施設、駅、オフィスビルなど公共スペースの無料Wi-Fiスポットを好んで利用するが、これは、わざわざハッカーに付け入る隙を与えているようなものだ。ハッカーは偽Wi-Fiを提供し、そこにユーザーがつなぐよう仕向ける。ユーザーがいったんその偽Wi-Fiに接続すると、ハッカーのPCからユーザーのあらゆる個人情報が丸見えになる。
携帯電話など各種無線端末機器は、エリア内のWi-Fiスポットを定期的に探している。その信号がハッカーに見つかると、ハッカーはその携帯端末が「認識」したWi-Fiを偽造できる。すると、ユーザーの端末はそうとは知らずにハッカーが提供した偽Wi-Fiに接続してしまう。
商業施設やオフィスビルなどの公共スペースでは複数の無線LANが提供されており、その中にある一部の危険なネットワークこそ、いわゆる「Wi-Fiに潜む罠」だ。これらの「偽Wi-Fi」は、ハッカーが携帯ユーザーの各種資料や情報を盗み取るルートとなる。よって、携帯ユーザーは、無線LANを利用しないときには、端末本体の電源を切る、あるいはWi-Fi機能をオフにしておく方が良い。一方、通信キャリアが提供する3G、4Gモバイルネットワークを利用してインターネットに接続する場合、リスクは公共Wi-Fiを使った時より小さくなる。公共Wi-Fiを利用する際は、ネットバンキングやネットショッピングをすることは極力避けること。ウィルス除去やフィッシング詐欺検出などの予防措置を定期的に行うことも必要不可欠だ。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年6月23日