「一人っ子」第一世代の「80後(1980年代生まれ)」は、貧しさに耐えて質素に育ってきた60後(1960年代生まれ)や70後(1970年代生まれ)とは、成長環境がかなり異なる。「80後」は上の世代から、「困難にくじけやすく、自己中心的で、責任感がない」とたびたび批判される。そんな「80後」も瞬く間にアラサーに突入、結婚して人の親となっている。職場でも、もはや新入社員ではない。彼らはマイホームとマイカーを手に入れるために必死で働き、子供の早期教育について真剣に考え、いまや社会の中堅力となった。
○結婚・出産は「30歳までに」、高学歴者ほど高い「子供は2人」願望
「30歳」という年齢は、女性にとって、結婚・出産へのひとつの大きなタイミングとなる。統計データによると、30歳を迎えて慌てて結婚し、出産する女性はかなり多い。29歳女性のうち、既婚者の割合は64.2%だが、30歳になると、この割合は75.9%に跳ね上がる。同様に、29歳には51.6%だった出産女性の割合も、30歳では65.8%と急上昇する。一方、男性の場合は、この急激な変化は、女性より1歳遅れて31歳に現れる。
夫婦の一方が一人っ子の場合、2人目の子供の出産が認められる「単独二孩」政策が正式に実施されることになったが、出産適齢期の真っただ中にいる80後にとって、「子供は2人」願望はそれほど強くない。「子供は1人で十分」と考えている人は40%、「子供は2人が理想的」とした人は56%で、「希望する子供の数」は平均1.59人と、米国や日本よりずっと低い。だが、伝統的な考え方と違ってきているのは、高学歴の人々ほど、「子供は2人」願望がより高い点だ。大学学部卒以上の学歴を持っている回答者のうち、「子供は2人が理想的」と答えた人は約3分の2を占め、この割合は、学歴がより低いグループを上回った。経済学博士の沈可氏は、「高学歴者は、経済力の高さゆえ、子供は2人欲しいと望む人が多い」と分析した。
○年上妻カップルの年齢差は3歳がベスト、年上夫のワーストは7歳差
調査データによると、夫や妻に対する主観的評価は、上層管理職が最も低く、平均2点だった。さらに、夫婦喧嘩の頻度も、彼らが最も多い。復旦大学で心理学を研究する陳斌斌博士は、「家庭で決定権を持っているか否かを尋ねた時、『自分は決定権を持っていない』と答えた人の方が多かった唯一のグループは『上層管理職』で、彼らの多くはパートナーに不満を抱いていた。一家の指導者になることは、それほど容易なことではない」と指摘した。