北京市警察当局が29日に明らかにしたところによると、夏休み期間における公共交通機関の利用客増加に対応し、テロ対策・保安業務を強化するため、北京警察は公共交通機関の保安検査のレベルを全面的に引き上げ、最高レベルとした。保安検査を拒否し、違反行為を行った乗客は、法に基づき処罰を受けることになる。新華網が伝えた。
北京市公安局公共交通総隊副総隊長の譚権氏は、「地下鉄、都市間鉄道などの軌道交通では、各保安検査場に4-5人の検査員を配備するほか、保安検査会社の職員が現場で監督を行う。各駅の駅員、警備員、清掃員、保安検査員、誘導員などは担当区域の防犯責任制、ネットワーク化管理を実施する」と説明した。
路線バスなどの地上公共交通路線では、運営会社による安全員の配備を警察が監督するほか、停留所と車内で乗客に対し安全検査を行う。長距離バスのターミナルでは、乗客の身分確認および荷物の検査を強化する。
警察側は、「保安検査を拒否した乗客に対しては、検査員と地下鉄運営会社の職員が説得を行う。勧告を聞かず、無理やり駅に入ろうとした乗客に対しては、公安機関が対処する。検査員や職員を殴打、保安検査機器を破壊するなどした乗客については、法に基づき行政罰を科し(罰則の上限を適用)、刑事責任を追及する。今年に入って以来、これまでに120人あまりが危険物携帯により駅で行政拘留され、30人あまりが保安検査を拒否したために法に基づき処分された」としている。
夏休みを迎え、北京警察は「地上の警察力を地下鉄駅の内部まで、地下の警察力を地下鉄駅の外部まで浸透させる」という立体的なテロ対策を実施し、各駅の特徴、利用者が増加する時間帯・地点に基づき段階的に警察力を投入、乗客の誘導プランを制定し、通行制限などの措置を講じ、駅構内の混雑を緩和している。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年7月30日