全国政治協商会議(政協)の呂新華報道官が今年3月の両会で、「周永康・前中央政治局常務委員が審査を受けているかどうか」との記者からの質問に対し、「私が答えられるのはこれだけだ。あなたもお分かりでしょう」と答えたことで、「やっぱりか」という暗黙の了解が成立したが、29日、ついにその答えが明らかとなった。中共中央は同日、周永康氏の重大な規律違反をめぐり、中共中央紀律検査委員会が本件を立件し取調べることを決定したと発表した。人民網が伝えた。
前中央政治局常務委員、前中央政法委員会書記である周永康氏は、まさに最高指導部の1人と言える。その周氏が規律違反の疑いで取調べを受けることとなり、ついに「大きなトラ」が捕らえられた形となった。このことは、党中央の反腐敗に対する姿勢、腐敗を絶対に許さないという決意を国民に感じさせ、内部浄化・改善・革新・向上を目指す政治的な勇気を示したほか、国内外に対し、権力の大小・職位の高低に関わらず、党紀・法律に違反した者はいかなる者であろうと厳格に調査処分し、決して手を抜かないという態度を示した。
全国政治協商会議の蘇栄・前副主席と中央軍事委員会の徐才厚・前副主席が相次いで取調べを受けたのに続き、周永康氏が取調べを受けることになり(政治局常務委員が取調べを受けるのは改革開放以来初めて)、中国の反腐敗に対する取り組みはかつてないピークに達している。いわゆる「常務委員にまでは法の手が届かない」という噂も徹底的に打ち消された。
我々は中央の反腐敗・清廉提唱の方針を支持し、中央による「トラもハエも一緒に叩く」という徹底した反腐敗活動に称賛を送る。しかし、「革命はまだ成功したとは言えない。まだまだ努力が必要だ」。習近平総書記が強調するように、反腐敗闘争の長期性、複雑さ、難度を十分に認識し、取締りを強めて問題を取り除き、厳しい罰則で社会の安定を保つという決心と、一部を切り捨ててでも腐敗という毒が回らないようにするという勇気でもって、弊害と汚濁を取り除き、クリーンな政治建設と反腐敗闘争を徹底的に実施していかなければならない。
よりすばらしい明日のために、反腐敗は永遠に終わることがない。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年7月30日