メディアが伝えたところによると、米国のネットワーク研究者がこのほど、アップル社の携帯電話オペレーティングシステム(iOS)にはユーザー監視用のバックドアが存在し、ユーザーの個人データを直接引き出すことができると発表した。この情報が伝わると、各方面の注目と論争を引き起こした。携帯電話のシステムにバックドアを設置し、開発者をはじめとする技術者が必要な情報を取れるようにしていいのか、こうした措置には安全を脅かす潜在的なリスクがないのか、また消費者に知らせるべきか、といった疑問の声が上がった。
▽アップルのコメント:データをユーザーの許可なく伝送することはあり得ない
今月28日、アップル社に質問の書簡を送ると、その日のうちに回答が来た。
アップルのコメントはこうだ。アップルが設計したiOSの診断機能がユーザーのプライバシーや安全を脅かすことはあり得ないと同時に、企業の情報技術(IT)部門、開発者、アップル社に技術的問題の解決に必要な情報を提供することはある。
アップルによると、情報を伝送するには、まずユーザーが端末のロックを解除し、他のコンピューターが同端末の有限の診断データにアクセスする前にそのコンピューターに信任を与えることに同意するという手順を踏まなければならない。ユーザーが情報の共有に同意する必要があり、ユーザーの同意なしにデータが伝送されることは絶対にないという。
またアップルは次のように強調する。「アップルはいかなる国の、いかなる政府機関と、いかなる製品またはサービスについても、いわゆるバックドアを設けたことはない」