質検総局はこのほど、国内の輸出企業3148社を対象に、2013年度の海外の技術的貿易障壁が中国の輸出企業に与えた影響に関するアンケート調査を行った。その結果、昨年は輸出企業の38.0%が海外の技術的貿易障壁によりさまざまな影響を受けたことがわかった。通年で輸出貿易が被った直接的な損失は約662億ドル(約6兆7576億円)に上り、同期の輸出額の3.0%を占め、この割合は12年に比べ低下した。
調査によると、中国の輸出企業が影響を受けた主要貿易パートナーの技術的貿易障壁のタイプは、▽認証に関する要求▽技術基準に関する要求▽ラベル・マークに関する要求▽工業製品中の有毒物質・有害物質の上限に関する要求▽パッケージ・材料に関する要求、の5方面に集中していた。
農産品と食品の輸出に影響する技術的貿易障壁のタイプは、▽食品中の農薬・獣薬の残留量の上限に関する要求▽重金属などの有害物質の上限に関する要求▽微生物の指標に関する要求▽食品ラベルに関する要求▽加工工場・倉庫の登録に関する要求、の5方面に集中していた。
調査によると、中国企業の輸出への影響が大きい国・地域はトップが米国で、直接的な損失の31.9%を占めた。以下、欧州連合(EU、29.2%)、日本(9.3%)、カナダ(3.7%)、中南米(2.7%)が並んだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年7月30日