春運(春節<旧正月>期間前後の帰省ラッシュに備えた公共交通機関の特別輸送体制)鉄道乗車券のネット・電話販売が12日にはじまり、春運乗車券販売はピークを迎えた。北京晨報が伝えた。
中国鉄路総公司によると、先月23日に発売された春運鉄道乗車券は、12日午前0時までのわずか20日間で、累計販売数1億4858万枚、1日平均743万枚で、昨年同期比20.3%、125万枚増えた。うち、鉄道切符予約購入サイト「12306」による1日平均販売は359万枚、同57%、130万枚増となっている。9日にはネットで501万枚が売れ、昨年の最高記録、364万枚を大きく上回った。ネット購入はもはや乗客の最たる選択肢となった。
■多様な措置で需要に対応
春運乗車券の発売以来、鉄道部門は販売業務を全面的に強化・改善しており、「12306」サイトをリニューアル、「支付宝(アリペイ)」決済導入、携帯電話を通じた購入窓口開設などの措置により、乗客のネット購入需要に応じる努力をしている。
今年の春運の最も大きな配慮は出稼ぎ労働者の乗車券購入で、鉄道部門は団体購入条件の緩和、増発列車乗車券の事前販売などの措置を講じた。北京・上海・広州など出稼ぎ労働者の集中する地区では、雇用企業2万467社、5人以上のグループに、出稼ぎ労働者団体乗車券購入の手続きを行った。
学生乗車券も引き続き、優先発券措置が採られている。大学117校に自動券売機が設置され、駅構内の券売機4583台には学生優遇カード認識装置が装着された。統計では11日までに、1835万枚の学生割引乗車券が販売された。
■人気乗車券はほぼ完売
春運乗車券販売は多様だが、ネット購入率が最も高い。今年の春運で鉄道部門は、これまでの徹夜の長蛇の列、乗車券購入のため長時間苦労した過去を改めた。
鉄道部門は乗客に対し、春節前の人気の行き先、列車番号、乗車券はすでにほぼ完売であるため、未購入の場合は残りの乗車券情報に注意し、もしくは他の交通手段を選ぶよう求めている。
今年の春運は16日に幕を開ける。空港・鉄道駅・長距離バスターミナルなどでは利用者数が急増すると見込まれる。(編集HT)
「人民網日本語版」2014年1月14日