■補足:味の好みが地域によって分かれる理由は?
「しょっぱいおかずや辛いおかずを好むのは、肉体労働者だけ」という「@荷碧」さんの分析に、多くの質疑が巻き起こった。では、地域別に見た場合、甘いものを好む地域と辛いものを好む地域とが明らかに分かれるのはどうしてなのだろう?あるネットユーザーは「中国人の辛い食品を食べる能力に関する研究と分析」と題する論文を引っ張り出してきて、科学的解釈を試みた。
この論文によると、辛いものを好む程度は地域によって異なり、中国国内を、「長江中上流の激辛エリア」「北方のやや辛エリア」「東南部沿岸のうす味エリア」に分類することができる。
四川、江西、湖南の各地域はいずれも「激辛エリア」だ。これらの地域は、亜熱帯モンスーン気候帯に属し、高湿多雨、冬になるとかなり気温が下がる。唐辛子の辛みは、人体に刺激を与えて発汗を促し、湿気や寒さを追い払うため、これらの地域では、食卓に無くてはならないものとなっている。一方、広東、浙江、福建など東南部沿海各省の住民は、辛さが苦手だ。沿岸部に位置しているため、シーフードを常食としていることから、彼らは淡白な味を好むようになった。
「甘いもの好きか、辛いもの好きかは、エリア全体の好みの違いで、個人の身分とは全く無関係だ。投稿主の分析は、全く科学的根拠に欠けている」-ネットユーザー「@紅塵愛好者」さんは、このように結論づけた。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年8月1日