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村上春樹氏「日本人は自らを第2次大戦の被害者と認識している」

人民網日本語版 2014年11月05日16:34

作家の村上春樹氏(65)はこのほど日本メディアの取材に答え、第2次世界大戦や福島原発事故などに関して、日本は責任を回避していると批判した。環球時報がAFP通信の報道を引用して伝えた。

日本で最も有名な作家の1人であり、幾度もノーベル文学賞の候補に名が挙がっている村上氏は、「終戦後、悪かったのは軍閥で、天皇もいいように利用され、国民もみんなだまされて、ひどい目にあったという考えがある」とし「結局、誰も悪くないということになってしまった」と述べ、日本人が自ら犠牲者であり被害者という誤った認識の中にいるとの見方を示した。さらに、「1945年の終戦に関しても2011年の福島第1原発事故に関しても、誰も本当には責任を取っていないという気がする」と述べた。

村上氏はまた、「(日本が起こした戦争に)中国人も韓国人も怒っているが、日本人には自分たちが加害者でもあったという発想が基本的に希薄だし、その傾向はますます強くなっているように思う」と指摘した。日本が過去の侵略行為を真剣に反省しないことは、隣国との間に緊張関係をもたらしている。

このほか、福島原発事故に関しても「誰が加害者であるかということが真剣には追及されていない」と指摘。「このままでいけば『地震と津波が最大の加害者で、あとはみんな被害者だった』みたいなことで収まってしまいかねない」と懸念を表した。(編集SN)

「人民網日本語版」2014年11月5日

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コメント

最新コメント

藤堂仁平太   2014-11-09122.18.104.*
被害者と加害者という曖昧な二項対立関係をうまく消化できないのはどこの国でもよくある話。日中韓だけが特別というわけでもない。その中で日本が取るべき道は未来志向。わけのわからん来世の話をする児童的思考から脱却して今現在の事実と向き合う努力を日本政府並びに日本国民もするべきでしょうね。過去の贖罪に関しても、真摯に双方を尊重し繁栄を目指せばよろしい。
宮田聡美   2014-11-06115.238.42.*
しかも、その軍閥も天皇も、結局は「仕方なかった」で許していますからねえ。日本人が日本人に対して示す、実に異常で、実に気色悪い、湿っぽい「寛大」には、心底疑問を嫌悪を感じます。ただこれだけでも、来世は絶対に日本人にだけはなりたくないですよ。感情と善悪をもっとハッキリ言い合える、傷つけあいもするが、信頼しあうこともできる、大人の人間関係があるある国がいいです。「憲法9条にノーベル平和賞」でも発想は面白いけれど、結局「私たちは頑張った。でもダメだった。だから私たちは被害者」に辿りつくための準備のようで、結局支持しませんでした。