スウェーデン・アカデミーは9日、2014年のノーベル文学賞をフランスの作家、パトリック・モディアノ氏(69)に授与すると発表した。毎年“最もノーベル賞に近い男”といわれながら受賞を逃してきた村上春樹氏(65)の“悲願達成”はまたもならず。>>>詳細へ
※「最も悲壮なノミネート者」
中国で最も有名な日本人作家の村上春樹氏は、6年連続でノーベル賞候補に入った。近年、村上氏は常に「ノーベル文学賞に最も近い作家」と言われてきた。今年英ブックメーカー(賭け屋)、ラドブロークスの予想では、6日まで例年通り村上氏が断然の1番人気だった。発表寸前までその座を守っていたため、「最も悲壮なノミネート者」となってしまった。
新作を出すたびに大ヒットとなっているにもかかわらず、村上春樹氏は毎年受賞を逃している。
※ノーベル文学賞の審査員に好まれるのはどんな作品?
毎年、受賞者が発表されるたびに、読者や文学評論家が、その「風向き」を占っている。受賞者に送られる言葉を見ると、「理想主義」、「人道主義」、「アートに対する熱い思い」、「良識と自由」、「人類文明」などの言葉が頻繁に使われている。
※ノーベル文学賞を受賞できない理由は?
文学評論家の白燁氏は、「ノーベル文学賞は、影響力よりも、作品の文学性に重きを置いている。村上春樹氏の作品はよく売れるが、純文学作品とは一定の距離がある」と指摘している。>>>詳細へ
■作品は「文学性に欠ける」?
■現実の日本に対する熱い思いが足りない?
■泥臭さがない?
■不運も重なる?