アジア太平洋自由貿易圏、北京ロードマップ、相互連結、シルクロード基金、アジアインフラ投資銀行・・・北京APECはここ数日、その斬新な内容と前向きな議事日程で、世界の記者の注目の的となっている。新華網が伝えた。
北京の国家会議センターには世界各国・各地域の記者が集まる。2000人収容可能なプレスセンターもここ数日、空席が見つからないほどの混雑ぶりだ。外国人記者は今回の会議で何に注目し、中国とAPECの現状をいかに捉えているのか。外国人記者にインタビューした。
「最も注目しているのは日中首脳会談です」。日本テレビ東京の岩波輝・記者は、両国関係はここ数年困難にぶつかっているが、関係を修復し、行き詰まりを打開する時が訪れていると分析する。
「アジア最大の国である中国と適切な関係を結ぶことは日本にとって重要です。両国は互いに助け、アジアでの積極的な役割を手を携えて果たすべきです」と岩波記者は語る。
日本読売新聞の牧野田亨・記者は、日中両国は多くの問題で相違を持っているが、この相違を直視し、対話と折衝で問題を解決することが、地域と世界に対する両国の責任だと語った。
ロシア・イタルタス通信北京支社のアンドレイ・キリロフ社長は北京で20年以上暮らす「中国通」だ。最も関心を寄せているのは中露両国の経済協力。「エネルギー・交通・ハイテク・金融などでの協力に関心があります」。中国の対外投資の増加と国内の消費市場の拡大は、周辺国に巨大なチャンスをもたらしていると見る。