ノーベル文学賞を受賞した中国人作家、莫言氏が10日夜、ニューヨーク市立大学で名誉博士号を授与され、「私の物語」をテーマに講演を行った。
この中で莫氏は「子どもは生まれつき童話が好きで科学は好きではない。科学は美しい神話を現実にするが、文学は残酷な現実を神話にする。科学と文学は常に相反するもののように見えるが、生活が科学の成果と切り離すことができないように、心も文学という養分を必要としている」と話した。
自身の作品について莫氏は「1980年代に初めての小説を発表し、あれから30年がたった。この30年の間、中国は改革開放によって大きな変貌をとげ、自分の創作活動も中国のこの大きな変化と共にあった。歴史と現実のつながり、それに幻想と生活の融合こそが私の小説の全てだ」と語った。
中国国際放送局日本語版 2014年11月13日