高倉健 |
日本映画界の中心スターとして活躍した俳優・高倉健さんが10日午前3時49分、悪性リンパ腫のため、東京都内の病院で死去していたことが18日に明らかになった。中国外交部(外務省)の洪磊報道官は18日の会見で、「高倉健さんは、中国国民にもよく知られた日本の芸術家。両国の文化交流を促進するうえで重要な貢献をした。彼の死去に対して哀悼の意を表したい」と述べ、映画を通じて中日交流に尽力した高倉さんの功績をたたえた。人民網が報じた。
高倉さんの影響を大きく受けた中国の巨匠・張芸謀(チャン・イーモウ)監督も同日、「微博(ウェイボー)」で、「親友の高倉さんが死去し、非常につらい。知り合ってから10年余りだが、その声や笑顔が目の前にあるようで、現実を受け入れたくないが、ただ心から哀悼をし、天国での幸せを祈る」とつぶやいた。張監督は2005年、日中合作映画「単騎、千里を走る(中国語題:千里走単騎)」に、主演として当時74歳だった高倉さんを招いた。高齢にもかかわらず、ずば抜けた演技力を見せた高倉さんについて、張監督は「彼は私が最も尊敬している俳優。そして、私の中では、昔からずっとスターでもある」と絶賛していた。
そのほか、女優の姚晨(ヤオ・チェン)が、「さよなら、杜秋(映画『君よ憤怒の河を渉れ』での高倉さん演じた杜丘冬人)」、女優の袁立(ユエン・リー)が、「本当につらい。肉体は永遠ではないけれど、一挙一動は永遠にこの世に残される」、姜文(チアン・ウェン)監督が「心が痛む」など、微博で哀悼の意を次々に示している。
中国のネットユーザーからも、「お母さんの好きだった俳優が亡くなってしまった。2005年には主演を務めた『単騎、千里を走る』の撮影のために雲南省にも来た。時間は本当にあっという間に過ぎる」、「高倉健が亡くなってしまった。夫は『高倉さんは今まで見たことのある俳優の中で、最も男らしい俳優だった』と言っている」など、高倉さんが中国でも愛されていたことを示す哀悼コメントが次々に寄せられている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年11月19日
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