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人民銀が利下げ、銀行に預けておくと資産が減る? (2)

人民網日本語版 2015年10月30日09:00

▽経済成長の推進が重点 利下げの影響を受けるのは?

何副研究員は「所得が低い家庭ほど、銀行預金の可能性が大きくなり、利下げの影響を受けやすくなる」と指摘する。

交通銀行金融研究センターの劉学智研究員は、「貯蓄の構造を調整しなければ、資産の減少は必然的。中国の貯蓄構造は現在変化を迎えており、運用資産が資産全体に占める割合が徐々に高まっている。今後、投資や資産運用のニーズが増えてくるだろう。1980年代生まれ、90年代生まれの消費や貯蓄に対する考え方は上の世代とは大きく異なる」と指摘する。

利下げ発表を受けて、株式投資をする人は増えるのだろうか?あるメディアは、「人民元建て預金が9月に3192億元減少し、前年同期比4641億元減少した。減少の原因は、預金を株式市場に投じる人が増えたため」と分析している。

この見方に対し、何副研究員は、「利下げが預金の株式市場への流入を招くことを証明する直接的なデータはない。預金を株に投入するにはまず、遊休資金があることが前提だ。次に、株式市場に安定的な見返りが期待できる必要があるが、この条件が満たされているかは現時点では疑わしい」と指摘、「銀行預金は予備的貯蓄であり、用途のあるお金を貯蓄している。金利は下がり、資産運用の利息も下がっているが、いざ株に投じるとなると、やはり慎重になる人が多い」とした。

劉研究員は「今回の利下げの重点は、経済成長を推進すること。経済成長の圧力に対応するため、金融政策を緩和した。次は、調整のペースを緩和するだろう。それでも経済の下振れ圧力が大きいなら、預金準備率を引下げる可能性も排除できない。融資の圧力が大きければ、さらなる利下げの可能性も存在する」と指摘する。(編集SN)

「人民網日本語版」2015年10月30日


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