2015年版(第5版)100元札が正式に発行されたのに伴い、南京理工大学が開発した新型偽札チェッカーが登場した。この装置は偽札を識別するほか、紙幣の行き先を追跡することができる。南京日報が伝えた。
新しい人民元の発行に伴い、偽札チェック技術も変更する必要がある。同校コンピュータ学院の楊静宇教授は、「偽札チェッカーの識別技術の中心は、磁性の測定から画像の測定に移り変わっている。検査方法は5種類から11種類に増えた。金属線の磁性を調べるほか、紙幣表面の図形をサンプルと比較対象することで、識別率を99.9%に高めることができた」と話した。
すべての紙幣にはアラビア数字とアルファベットによるコードが印字されている。これは人民元の身分証ナンバーと呼ばれている。
楊教授が率いる研究チームは国内で率先して、このナンバーを識別・記録するシステムを開発した。今回の新型偽札チェッカーは、このナンバーを記録することができる。
関係者は、「すべての偽札チェッカーをネットワークと接続させれば、すべての紙幣の行き先を追跡できるようになる。ナンバーの識別とネットワーク接続は、汚職撲滅、犯罪者の摘発などで、これまでは想像もできなかったような力を発揮する。例えば贈賄ならば、ナンバーにより賄賂の出処と行き先を追跡できる。また銀行強盗ならば、失われた紙幣の身分証ナンバーを記録しておくことで、使用された場合に自動的に通報することができる」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年11月16日