パキスタンとインドの軍当局の招待を受け、范長竜中央軍事委員会副主席が11日に訪問団を率いて北京を発ち、両国を公式友好訪問する。環球時報が伝えた。
インドメディアによると、范副主席はインドを訪問する解放軍の高官として2004年以降最高レベルだ。国防部(国防省)の楊宇軍報道官はこれに先立ち「今回の訪問は国家指導者の共通認識を実行に移し、両軍の友好的交流を一層強化し、地域の平和・安定を共同で維持することを旨としている」と表明した。
国防部ウェブサイトの発表によると、范副主席には孫建国副総参謀長、朱福煕成都軍区政治委員らが同行する。成都軍区は四川、チベットなどの軍事事務を主管しており、パキスタン・インドと日常的に多く交流している。成都軍区政治委員の同行は最前線の問題についてより良く意思疎通を図る助けとなる。
環球時報のまとめでは、解放軍は最近周辺軍事外交を相次ぎ展開している。11月以降、范副主席を含む3人の軍事委員が周辺の6カ国を訪問している。最近の解放軍上層部による相次ぐ周辺国訪問が周辺情勢、特に南中国海情勢と関係があるのかどうかについて、海軍軍事学術研究所の張軍社研究員は11日に環球時報の取材に「こうした上層部の外国訪問は年度交流計画の一部であり、双方は両軍間の協力について真剣に議論する。これは両軍の相互理解・相互信頼の強化にプラスだ」と指摘した。