南開大学(天津市)化学学院教授の李偉氏が率いる研究チームは、コア技術の難関突破に取り組み、ひまし油を原材料とする航空燃料の生産に成功した。関連論文は業界内の権威ある学術誌「Bioresource Technology」に掲載された。新華網が伝えた。
李氏によると、世界の航空輸送で使用されている燃料のほとんどが、石油を原材料とし加工・精製されたものだ。化石燃料の使用は大気汚染の重要な原因の一つとなっている。大型機1機の離着陸は、600台のタクシー(2班体制)の1日の排出量に相当する。バイオ燃料は硫黄と炭素の排出を50%以上削減できる。
李氏は、「ひまし油を航空燃料とするコア技術は、触媒にある。チームは初めてひまし油を原材料とし、適度な触媒反応技術により、ひまし油に水素を加え、高選択性バイオ航空燃料の開発に成功した」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年11月16日