東京都は日本で面積が三番目に小さい地方自治体であるため、当然土地の値段は高い。ならばとても高い建物が建てられることになるのかというとそういう訳ではなく、実際は環境や歴史、人々の考え方など様々な理由から、にぎやかではあるものの「高さ」は好まれていない。中青在線が伝えた。
日本に来た中国人の多くが東京の建物は思ったよりも高くないことに気づく。また普通の住宅街に一歩足を踏み入れると10平方メートルちょっとの小さな戸建や平屋が立ち並び「日本の大都市はこんなにこじんまりしていて、数多くの摩天楼が立ち並ぶ中国の大都市とは趣が全く異なる」と感じるだろう。しかし「こんな都市でも、どこに行っても常に青空を眺め、陽光にあたることができて、圧迫感がないというのはいいものだ」とうらやましく感じるかもしれない。
実際は外国人が現在目にする東京は以前に比べ随分高くなっている。30数年前に初めて日本に訪れた時、この都市はもっと開けている感じがした。ここ数年、湾岸地区にはたくさんのビル型建築物が建てられ、さらにオリンピックと中国人の不動産購入ブームも重なり、増築がさらに進んでいる。都市の風の通り道が次第にふさがれていったことは夏場の「ヒートアイランド現象」と無関係ではあるまい。