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中国世帯平均資産は1775万円 中央値636万円

人民網日本語版 2015年12月03日15:54

中国家庭金融調査・研究センターはこのほど、2015年の最新の調査研究データを発表した。それによると、中国の今年の世帯資産の平均は92万元(約1775万円、1元は約19.3円)になるという。「華西都市報」が伝えた。

調査結果によると、今年の世帯平均資産は13年に比べて20.2%増加し、増加率は11-13年の19.6%を上回った。調査対象となった世帯の資産には、金融資産、不動産、ビジネス資産、その他の資産が含まれ、金融資産の増加率が最大で59.4%に達した。こうしたデータが発表されると、ネットユーザーの間で熱い議論がわき起こり、多くの人が「(資産額が少なくて)自分が全体の足を引っ張っている」と感じた。

こうしたネットユーザー達の反応に対し、同センターの李鳳主席研究員(博士)は、「『平均値』はデータの集中ぶりを示す指標であり、世帯平均資産はすべての世帯の資産の合計を世帯数で割ったものだ。だが平均値というものは両極の数値の影響を受けやすく、圧倒的多数の世帯の実情を反映するとはいえないし、世帯資産が92万元以下だと全国平均より下になるというわけでもない」と説明する。

李主席研究員の指摘によると、「全国の世帯資産の中くらいのレベルを反映するなら、『中央値』の方が指標として優れている。中央値とは、すべての観察値を上から下まで順番に並べた時に真ん中にくる数字を指す。当センターの大まかなデータによると、世帯資産の中央値は33万元(約636万円)で、資産額がこの数字を上回っていれば、全国の上半分以上に入ることになる」という。

また李主席研究員は次のように指摘した。「ネットユーザーが自分を平均以下と感じるのは、いくつかの概念を混同したことによるだろう。たとえば世帯と個人の違い、資産と財産の違いなどだ。資産はイコール財産ではない。財産とは純資産のことであり、資産から負債額を引いた残額を指す。たとえば70万元のローンを組んで100万元の家を買った人は、『住宅ローンの奴隷』になるかもしれないが、資産は100万元増える。そして純資産は30万元ということになる」。


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