▽初期はローリスク・ローリターン
AIIBはどうやって運営の持続性を保障するのだろうか?責任者によると、AIIBは設立当初、主に債券の発行を通じて資金を調達し、設立初年度の発行額は1億~5億ドルの見込み。格付け機関による信用格付けが出るまでの間、私募または公募によって、無格付け債を優先的に発行する可能性がある。
何維達教授は資金回収について「AIIBの目的は収益を上げることではなく、関連地域の長期的な経済発展を促進すること。初期のころは、プロジェクトの投資回収率が低くなるかもしれない。ただ、AIIBは返済期間が長いだけで、純粋な援助機関ではない。例えば高速道路なら、通行料を徴収することで資金回収ができる。AIIBの参加国には発展途上国のほかに、フランス、英国、イタリアなどの先進国も含まれる。世界銀行やアジア開発銀行(ADB)などの国際機関の進んだ管理制度を参照することで、AIIBを適切に運営し、元本を保障し、赤字を防ぐことができるだろう」と述べた。
アナリストは、「資金と運営の安全を保障するため、AIIBは初年度、プロジェクトの審査と融資を慎重に行うと見られる。運営メカニズムの成熟化に伴い、融資額は年々増加するだろう。プロジェクトが成熟化すれば、AIIBは社会資本との協力を試み、最終的には商業銀行やビジネス界とも手を組み、市場の力を使ってアジアの広大な市場に投資し、開発していくことになる」と予想する。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年12月8日