日本政府が昨年、免税品対象範囲を全商品に拡大したことが功を奏し、日本国内では、免税店の新規開店ラッシュが起こった。今年2月の春節(中国の旧正月)連休には、日本を訪れて「爆買い」に走る外国人観光客の姿が多くのメディアで紹介され、世界中の関心を集めた。中国人の消費力は、中国に対する世界の認識を再び覆した。国際商報が日本メディアの報道を引用して伝えた。
日本観光庁の調査によると、消費者に最も人気の高い商品は、「菓子」「飲料・酒・たばこ」「医薬品・健康食品・個人トイレタリー用品」「化粧品・香水」「アパレル、バッグ、シューズ」類。だった。
これらの売れ筋商品は、日本のラオックス店舗でも、オンラインの蘇寧易購旗艦店でも、購入することができる。ラオックスの担当者によると、保温マグカップ、化粧品、貼るタイプの薬品、美容家電などが、同店の人気ランキング上位に顔を並べているという。
中国市場で意外な大ヒットとなった温水洗浄便座を例に挙げると、ラオックスの直近10カ月間の売上は、前年同期比614%激増、化粧品類は同377%、電気炊飯器も同271%増加した。「ダブル11(独身デー、11月11日)」期間だけでも、日立製保湿サポート器「ハダクリエ」は5200台売れた。
中国人観光客が日本の消費市場の「4番バッター」になったことは、もはや疑う余地はない。統計データによると、今年1-10月、日本を訪れた外国人観光客は延べ1631万6900人に上ったと推計される。このうち、中国人観光客による日本での消費額は、1日平均1万2千元に達した。この額は、他国からの観光客の数倍に相当する。日本の実店舗免税チェーン最大手のラオックスは、このブームに乗じ、訪日観光客をターゲットとして全国に販売ネットワークを構築した。同時に、蘇寧易購ラオックス旗艦店は、直販モデルを導入、営業をオンラインに持込み、実店舗と同じ品質を保持した商品とサービスを展開、中国人客がわざわざ日本まで来なくとも、日本の人気商品を購入することを可能にした。