螞蟻金融服務集団と第一財経商業データセンター(CBNData)がデータ報告書「指の上の新年」を13日発表し、支付宝(アリペイ)ユーザー4億人あまりの支払いデータを分析し、オンラインお年玉が新年の新たな風習となったこと、北京市ユーザーの平均お年玉配布額が643元(約1万1千円)であることなどが明らかになった。北京日報が伝えた。
微信(WeChat)も先日、申年の春節期間中(旧暦の大晦日2月7日から12日まで)のお年玉データを公表し、春節のお年玉配布、受け取り回数は321億回を超えており、昨年の未年の春節5日間の32億7千万回と比較すると10倍近く増加した。そのうち、北京における微信のオンラインお年玉の配布回数は2億5千万回を超え、全国トップとなっている。
ここ数年、オンラインお年玉はあっという間に春節の「標準装備」となりつつある。この新年の風習は友人間のやり取りをさらに楽しいものにしている。おじいちゃんおばあちゃんといった「シルバー族」も今年は少なからずこの流行にのり、お年玉争奪戦に参戦している。微信データによれば、申年の春節期間中、55歳以下の人々のお年玉配布回数は1億6600万回、55歳以上の人々のお年玉配布回数も9600万回に達している。
「微信をやっているのは時代についていくためではなく、子供についていくためだ」としみじみ感じているお年寄りも多いことだろう。微信はさらに多くの若者たちをモバイルの世界に引きずり込み、面と向かった交流を軽んじさせている。今年の春節でも、天地を覆わんばかりのお年玉攻勢に、お年寄りたちも参戦。彼らは微信や支付宝でのチャットによるやりとりを通じて、子供たちとの新たなやり取りの方法を発見し、同時にオンライン消費と資産運用の便利さを感じたことだろう。
また同時に、お年玉は目上の人が目下の人に新年の挨拶として与えるものではなくなってきている。支付宝データによれば、1950年代生まれ、1960年代生まれと1980年代生まれ、1990年代生まれの春節におけるオンラインお年玉のやり取りの中で、若者が目上の人に向けて配布したお年玉の平均額は518.2元(約8980円)で、目上の人が目下の人に配布した平均額382.7元(約6600円)をかなり上回っている。