春節(旧正月、今年は2月8日)が近づき、韓国の観光当局は中国人観光客をターゲットにした招致活動を急ピッチで計画中だ。「お年玉」で中国人消費者をより多く呼び込む計画という。日本の関西国際空港も春節期間に出入国ラッシュを迎える予定で、「大量買い」ブームが再び押し寄せるとみられる。「経済参考報」が伝えた。
韓国観光公社は1日、中国の春節長期連休にあたる今月5日から11日にかけて、仁川国際空港や韓国訪問委員会などの機関が外国人観光客向けの招致活動を共同で展開することを明らかにした。
活動には、現地時間の5日午後0時、同公社の鄭昌洙社長が仁川空港の到着ロビーで外国人観光客に新年のあいさつをし、記念品を贈るというものもある。
また同公社は20日まで中国人観光客を対象に「微信」(WeChat)の抽選式お年玉を送るという。韓国のスター李敏鎬(イ・ミンホ)が出演する韓国の観光キャンペーン動画をみるとお年玉がもらえるというもので、運がよければ最高200元(約3600円)を受け取れる。
同公社の予測では、今年の春節連休期間に、中国人観光客のべ15万6千人が韓国を訪れ、前年比約18%増加するという。
韓国政府が昨年12月に発表した「2016年経済政策の方向」には、中国人観光客を対象とした査証(ビザ)発給要件の緩和などさまざまな措置が含まれる。アナリストは、「自動車や家電製品の特別消費税の臨時引き下げ措置が延長され、韓国は16年初めに国内消費が落ち込む可能性があり、政府は中国人観光客の力を借りて消費を牽引したい考えだ」との見方を示す。