中国疾病予防コントロールセンターが14日に発表した情報によると、同センターウイルス病予防コントロール所と北京市疾病予防コントロールセンターが協力し、核酸検出方法により中国初の輸入性黄熱病の患者の感染を確認し、同ウイルスの全ゲノム解析を完了した。同ウイルスの遺伝子の塩基数は1万823個で、アンゴラで分離された黄熱ウイルスと高い相同性を持つ。光明網が伝えた。
専門家によると、黄熱病は南米とアフリカで長年に渡り流行している、黄熱ウイルスによる感染症だ。主な媒介はネッタイシマカ。黄熱病患者の8割以上は不顕性感染もしくは軽症で、重症に発展するケースは少数。中国とアジアでは黄熱病が流行したことがなく、今回の輸入性黄熱病が中国で流行する可能性は極端に低い。
世界の衛生条例によると、黄熱病は国際検疫感染症だ。アフリカや南米などの流行国から帰国する場合、黄熱ウイルスのワクチン接種の証明書を提出する必要がある。中国は弱毒化ワクチンを生産し、出国者に提供することが可能だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年3月15日