各国で蔓延しているジカウイルスに対応するため、清華持株有限公司傘下の博奥生物集団有限公司(バイオチップ北京国家工程研究センター)は感染性疾病診治協同革新センターの力強い支援を受け、ジカウイルスを30分で速やかに検出する恒温増幅検出キットを開発した。同検出キットは現在、原理的な実験で成功を収めている。科技日報が伝えた。
ジカウイルスはヤブカによって伝染する。妊婦が感染した場合、胎児に影響が生じ、小頭症にかかり死亡する場合もある。
同検出キットは微少流体デバイスにより、ジカウイルスの迅速な検出を実現する。邢婉麗氏は、「通常の検査と比べ、恒温増幅微少流体デバイスによる検出はスムーズで、操作も簡単で、必要とするサンプルが少量で、かつさまざまな指標を同時に調べることができる。血液サンプルから核酸を抽出し、これを微少流体デバイスの核酸分析器に入れることで、自動的に検出が完了する」と話した。これは中国が突発的な感染症という公共安全問題に対しても、ウイルス検出キットを直ちに開発することで、防疫を技術的にサポートできることを意味する。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年2月3日