ブラジルに住む老人Joao Pereira de Souzaさんは、今から5年前、海辺で、全身油まみれの息も絶え絶えのペンギンを助けた。彼は、ペンギンを自宅に連れて帰り世話を続け、「Dindim」という名前までつけてやった。きめ細やかで熱心な世話のおかげで、ペンギンはとうとう元気になり、海に戻った。だが、このペンギンは、決して海に戻ったきりではなかった。毎年、はるばる数万キロメートルを泳ぎ、命を救ってくれた老人が住むブラジルに帰ってくる。海外メディアの報道を引用して中国新聞網が伝えた。
ここ数年、Dindimは毎年島に戻り、Souzaさんのところで8カ月間を過ごし、それ以外の時間はアルゼンチンとチリの沿岸で棲息している。ブラジルに帰るためには、毎回約1万2千キロメートルの距離を泳がなければならない。老人は、「Dindimは毎年6月にやってきて、翌年2月に戻る。まるで帰省のようで、来るたびに前回より嬉しそうだ」と話した。
老人は、「Dindimは決して他の人に身体を触らせない。誰かが触ろうとすると、嘴で攻撃するが、私には触らせてくれる」と話した。動物の専門家は、「SouzaさんとDindimのようなケースは、極めて珍しい。Dindimは、Souzaさんのことを親だと思っているから、このような行動をとるのかもしれない。Dindimの眼には、Souzaさんも一羽のペンギンとして映っているのだろう」と説明した。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年3月11日