福建農林大学は3日、同校の明瑞光教授が率いるチームの研究成果「パイナップルゲノムとCAM型光合成の変化」が、国際的に権威ある学術誌「ネイチャー・ジェネティクス」(電子版)に掲載されたことを発表した。同研究は世界で初めてパイナップルゲノムを解読した上で、パイナップルに含まれるCAM型光合成関連遺伝子が遺伝子変調により変化したものであり、かつ昼夜のリズムに関連する遺伝子による調整を受けることを初めて明らかにした。同チームは、CAM植物の「光合成のスイッチ」を見つけ出した。熱帯植物のゲノムが中国で解読されたのはこれが初めて。科技日報が伝えた。
明教授によると、CAM植物は水を最大で80%節約でき、乾燥し痩せた条件の悪い土地でも成長できる。今回の研究は世界のパイナップル品種改良および産業の発展を力強く促進した。また同分野の光合成の機能の変化に関する研究を続けることで、乾性植物に新たな成長の手段を提供できる。これは食糧安全の保障や生態の持続可能な発展に対して、重大な経済的・社会的価値を持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年11月4日