1万メートル級深海科学調査母船、「張謇号」が完成

中国の1万メートル級有人深海科学調査母船「張謇号」が完成し、24日に浙江温嶺天時造船有限公司で進水式が開かれた。新華社が伝えた。

泰和海洋科技集団と上海彩虹魚海洋科技株式有限公司が共同で投資・建造した同船の全長は97メートル、幅 は17.8メートル。設計上の排水量は約4800トン、喫水は5.65メートル、巡航速度は12ノット、航続距離は1万5000カイリ。定員は60人、航続日数は60日。

中国の1万メートル級有人深海科学調査専用母船である同船は、今後1万1000メートル級有人潜水艇を1隻、1万1000メートル級無人潜水艇を1隻、1万1000メートル級着陸機を3機、科学調査船の作業サポートシステム（後部看板アーム伸縮式起重機、船尾Aフレーム、船側Aフレーム、光電複合ワーピングウィンチ、地質ウィンチ、CTD／水文ウィンチ、測深マルチビーム、ADCPシステム、浅地層探査装置など）を搭載する。

同船は海洋科学調査の他に、深海救助・引き揚げ、海洋プロジェクトの取り付け、検査・メンテナンス、水中考古調査、映画の撮影、深海探検、観光などさまざまな機能を持つ。（編集YF）

「人民網日本語版」2016年3月25日