2016年3月25日  
 

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アカデミー賞受賞映画、中国での興行収入は楽観できず

人民網日本語版 2016年03月25日10:14

先週金曜日の公開から現在までにおいて、「レヴェナント:蘇えりし者」が中国大陸部で獲得した2億5千万元(約43億25万円)という興行収入には驚かされた。ここ数年、アカデミー賞を受賞した映画が中国で公開されてから、その大多数の興行収入は振るわず、億単位を突破する映画はほぼ皆無だ。しかし多くの業界関係者はこれは恐らく唯一の事例になる可能性が高く、市場環境はさほど楽観的ではないとしている。北京日報が伝えた。

公開が半年遅れると興行収入は半減

中国国内に上陸したアカデミー賞受賞作品は主に2種類に分かれる。1つは「ゼロ・グラビティ」、「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」など映画輸入・収益分配方式の映画で、これらの映画はアカデミー賞受賞前にすでに中国で公開されており、それぞれ好調な興行収入を獲得しているため、事例としては参考にならない。もう1つはアカデミー賞を受賞した作品が再び本国で上映される場合は一般的に遅れてやってくるため上映のゴールデンタイムを逸している。

ここ十年ほどのアカデミー賞最優秀作品賞に輝いた映画の中で、中国での公開が比較的早かったのは「スラムドッグ$ミリオネア」だ。受賞してから1ヵ月過ぎには中国国内で公開され、最終的に約3千万元(約5億2千万円)の興行収入を獲得した。のちのアカデミー賞最優秀作品賞受賞作品である「英国王のスピーチ」は意外にも1年余り遅延して国内で公開され、「アーティスト」は11カ月遅れての公開だった。最終的に、これら2作品の国内での興行収入は僅か数百万元(1元は約17.3円)と惨敗で、何の反響も起こさなかった。

今回の「レヴェナント:蘇えりし者」の公開の速さは記録を塗り替えた。受賞後、僅か18日で中国国内に上陸し、他の受賞作品とは比べものにならない速さだ。

映画批評家の電子騎士こと厳蓬氏は、「もしこの映画が半年遅れて公開されていたなら、興行収入は今の半分にしか達しなかったかもしれない。ネットには海賊版が出回るから誰が映画館まで見に行くのか?」と話す。また、「レオナルド・ディカプリオは中国での人気が高く、極め付けにアカデミー最優秀男優賞まで受賞した。その上、特別に中国まで来て舞台に立ちPRを行なったとなると、観客はおのずと映画館まで足を運ぶ」と語った。


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