中国科学院第5期学部学術年次総会において、中国有人宇宙飛行プロジェクト技術顧問の顧逸東氏(中国科学院院士)が、中国の未来の宇宙研究計画に関する学術報告を行った。顧氏によると、中国は宇宙ステーションの建設と同時に、「多機能光学施設」(光学キャビン)を単独で打ち上げる。その機能はハッブル宇宙望遠鏡に類似するが、視界はその300倍で、宇宙ステーションとドッキングできる。人民網が伝えた。
顧氏は、「中国は宇宙ステーション向けに、一連の研究プラットフォームと宇宙インフラを計画している。光学キャビンは、すでに確定されているプロジェクトのうち、最大のものとなるだろう。同望遠鏡の口径は約2メートルで、ハッブル宇宙望遠鏡と同程度の分解能、300倍の視界を持ち、多色測光と切れ目なきスカイサーベイを行う」と説明した。
顧氏は、「中国は革命的な新発見を目指す。中国人科学者はこの設備を使い、宇宙の膨張の加速、ダークエネルギーの本質、宇宙学模型の検証、暗黒物質の属性、重力波源のカウンターパート、銀河系の三次元構造、恒星、ブラックホール、情報、クエーサーなど多種の天体の形成と進化の法則など、一連の研究を行う」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年6月3日