○重大なアナウンスミスを犯すと直ちに降板
「新聞聯播」のオープニングクレジットは変わったが、エンディングクレジットは30年以上にわたって全く変わっていない。ライトが次第に落ち、字幕が流れ、キャスター2人が原稿を片付けながら簡単な会話を交わすという流れで終了する。では彼らは一体何を話しているのだろうか?それは「お疲れさま。今日もミスなく終えることができて良かった」とお互いを労う会話がほとんどだという。「新聞聯播」は生放送なので「テレプロンプターの故障」や「重大臨時ニュースの発生」などの緊急事態がいつ起こるともわからない。そのためキャスターの読み間違えも避けられない。最も重大なアナウンスミスと言われているAタイプの間違いを犯した場合は、即時降板という厳しい処分が待っている。挽回不可能な間違いをキャスターが犯した場合、当日の放送終了後、即降板となり、翌日にはリストラ。このように、キャスターたちは、創造を絶するほどの心理的圧力を背負っているのだ。
○本番の準備は3時間前から
番組は午後7時から7時半までだからといって、キャスターは30分間働けばよいというわけではない。キャスターは放送開始の3時間前には局入りして、ニュース原稿を読み、メイクをして、録画済みのビデオをチェックするなど事前準備をしなければならない。生放送終了後も再放送が終了する午後9時半まで、オフィスで待機していなければならない。気づいている視聴者は少ないかもしれないが、例えばAFCチャンピオンズリーグ2013決勝ラウンド第2試合開催日には、再放送の回に試合の生中継映像が加えられるなど、時に細かい修正が行われることもあるからだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年6月20日