中国のスターバックスがこのほど、定番のラテ(トール)を27元(約432円)から28元(約448円)に、カフェアメリカーノを22元(約352円)から24元(約384円)に、抹茶クリームフラペチーノを30元(約480円)から31元(約496円)にそれぞれ1-2元値上した。銭江晩報が報じた。
スターバックス華東エリアの関係責任者は取材に対して、「今月16日から、中国国内の全ての店舗で、一部の商品を1-2元値上げした。具体的には、フードメニューやコーヒー豆、カップ、スターバックスカードなどは値上げリストに入っておらず、一部のドリンクメニュー、特にフラットホワイト、コールドブリュー、ドリップコーヒー、スターバックス リザーブなどの比較的新しい商品も値上げしていない」と説明した。
スターバックスの前回の値上げは2012年。当時は、エスプレッソ系の一部の商品が小幅値上げされた。一方、今回の値段は規模が大きいが、その原因は何なのだろう?
スターバックスは1999年に中国市場に進出し、現在では2100店舗を抱え、スターバックスにとって中国は、米国に次ぐ大きさの市場となっている。スターバックスが今年発表している店舗拡大計画では、中国で今後5年間、毎年500店舗のペースで新店舗を増やす。また、今までの通常の店舗だけでなく、スターバックスは、高級志向で、体験感の強い店舗を中国に設置しようとする新しい動きもある。
現在、中国国内のスターバックスの2100店舗のうち、55店舗はリザーブ店。高品質のリザーブ系のコーヒーを販売している。今年5月、スターバックス上海思南公館店がオープンし、アンティークな雰囲気の中でコーヒーを楽しめる中国初の斬新なコンセプト店舗となった。また、6月初め、スターバックスは、海外市場初となる「リザーブ ロースタリー & テイスティングルーム」を、上海で開設する計画で、2017年末のオープンを目指していることを明らかにした。同店舗では、コーヒー豆を焙煎し、ドリップするまでの過程を目の前で見ることができるほか、コーヒーソムリエとの交流も可能だ。また、先週、スターバックス・ディズニー・タウン店もオープンした。ディズニーランド内に設置されたスターバックスの店舗はアジアでここが初めて。記者会見では、関係責任者が今後も、「市場を深く耕して、中国国内での方向性を定め、同店舗を世界で最も売上高の高い店舗にしたい」と述べた。