世界経済フォーラムのニュー・チャンピオン年次総会2016(夏季ダボス会議)が26日から28日まで行われる。メーンテーマは「第4次産業革命:モデル転換の力」。清華大学経済管理学院の李稲葵教授はこのほど行われた分科会「新動力、新起点 中国のG20への願い」で、「全体として、英国の欧州連合(EU)離脱は中国の対英国投資にそれほど大きな影響を与えない」と述べた。人民網が伝えた。
李教授は、「中国企業の英国も含む欧州への投資には2つの柱がある。1つは不動産の購入、もう1つは金融会社によるハイテク企業の合併買収(M&A)だ。この2つの投資は英国の今後の脱EUの進展による影響を受けないと確信する。こうした投資がパワーを発揮したりはたらきかけたりする主なポイントは、英国の経済にとってメリットになるからだ」との見方を示した。
李教授の説明によると、「2つめの柱では英国に工場を建設し、ここを拠点として英国のEU加盟国の地位を利用して欧州大陸で事業を展開し、ゼロ関税のメリットを享受する。こうした投資には影響があるかもしれないが、自分の見たところその可能性は非常に低いと言える。このような投資は英国には少なく、ルーマニアやハンガリーなどの東欧に多いからだ。全体として、中国の対英国投資は英国が最終的に本当にEUを離脱するという最悪のケースになったとしても、それほど影響を受けることはない」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年6月28日
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