商務部(商務省)の沈丹陽報道官は17日に北京で、「今年1~5月の実行ベース外資導入額は541億9千万ドル(1ドルは約104.5円)に上り、前年同期比3.8%した。今年の対外投資の規模は外資導入の規模を上回ることが予想される」と述べた。
沈報道官は、「最近、一連の市場メディアが対外投資の増加率には一連の異常な要因が存在する可能性があると分析しているが、目下の状況から考えて、中国の対外投資の伸びは全体として正常であり、市場発展の基本ルールに合致しており、この伸びが続くとみられる。全体としていえるのは、対外投資の伸びが外資導入規模を超えるというのは、誰もがその実現を期待する朗報だということだ」と述べた。
同部がまとめたデータをみると、今年1~5月には国内の投資家が世界151カ国・地域の企業4136社に非金融分野の直接投資を行い、累計投資額は4792億6千万元(1元は約15.9円)に上り、前年同期比61.9%増加した。主な投資先は香港地区、ASEAN、欧州連合(EU)、オーストラリア、米国、ロシア、日本の主要7エコノミーで、投資額は591億ドルに達し、同期の対外投資額の80.4%を占めた。
まだ受け渡しが終わっていない取引も計算に入れると、米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」が引用したディールロジックのデータからわかるように、今年に入ってから現在までの間に、中国資本企業が行った海外での合併買収(M&A)取引は1108億ドルに上って、過去最高を記録し、15年の通年の1068億ドルを超えるとともに、14年の同期の3倍になった。
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