国務院の李克強総理は現地時間15日午前、モンゴルの首都・ウランバートルで開催中のアジア欧州会合第11回首脳会合(ASEM11)でスピーチを行った。人民日報が報じた。
まず、李総理は、フランス南東部ニースで14日に発生したテロ事件の犠牲者に哀悼の意を示し、負傷者や犠牲者の家族を見舞った。「アジアと欧州は、大きなチャンスを目の前にしているが、深刻な問題も少なくない。特に、テロや難民などのやっかいな問題が際立つようになっている。今年は、ASEM設立20周年を迎えた。互いに尊重しあい、友好的な話し合いをするというASEMの共通の認識を抱き、アジアと欧州の全面的な連携を推進し、連携の水準を向上させる新たな方法を探るべき」との見方を示した。
李総理は以下の3つの提案を行った。
一、アジア・欧州連携の理念改革。各国が、運命共同体であるという意識を持ち、責任を共に担うという意識を強化しなければならない。そして、地域の課題に効果的に対処し、対話と連携を展開し、同地域を動揺させる新たな源の出現を阻止し、世界平和と地域の安定を守らなければならない。団結・連携の意識を強化し、共に戦後の国際秩序を守り、冷戦型思考を捨てゼロサムゲームをやめ、世界の秩序と世界のガバナンス体制が公正で合理的に発展するよう推進しなければならない。中国は終始、世界平和の促進者、世界の秩序と国際法治の擁護者、地域の平和と安定の推進者である。中国は大きな国であっても小さな国であっても、貧しい国でも富んでいる国でも、法律、ルール、規則を守らなければならないという一貫した立場を示している。国際法の歪曲や二重の基準を持つことに反対する。地域で合意している規則を順守し、衝突や対抗をあおるのではなく、平和的な方法や政治的な手段でトラブルを解決しなければならない。
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