G20シンクタンク会議(T20)2016が29日に北京で開催され、中国の李保東外交副部長(外務次官)が開幕式で挨拶を述べた。人民網が伝えた。
李副部長は「T20はG20の重要な関連活動として、G20サミットの重要なシンクタンクであり続けてきた。開始以来、T20はシンクタンクの観点に積極的に尽力し、世界経済の成長と発展の問題を議論し、サミットのために提言を行ない、世界経済のインクルーシブな成長の推進、国際経済協力の促進、世界の平和・安定の維持の面で重要な役割を発揮してきた。私はこれを高く評価する」と表明した。
また「中国は今年のG20議長国及び責任ある発展途上の大国として、他のG20構成国と共に、現在に立脚し、未来に目を向け、杭州サミットが実り豊かな成果を挙げて、目標を達成するよう後押しする。過去1年、われわれは『革新的で、活力ある、連動した、包摂的な世界経済の構築』とのテーマに照らし、次の4方面から着手して、サミットの成果作りに努力してきた」と指摘し、以下を挙げた。
(1)成長方式を革新し、潜在的成長力を掘り起こす。
(2)世界経済ガバナンスを完全なものにし、世界経済の成長のために、より公平で合理的な制度的環境を築く。
(3)国際貿易・投資を立て直し、成長の活力を引き出す。
(4)開発問題に注目し、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」実行の面でG20がリーダーシップを発揮するようにする。
李副部長はさらに「杭州サミットの準備作業は現在整然と進められている。第3回シェルパ会議、第3回財務大臣・中央銀行総裁会議、及び農業、エネルギー、貿易、雇用などの担当大臣会議、一連の作業部会会議が開催された。中国側は開放、包摂的、透明という会議開催スタイルを一貫して堅持し、非G20諸国、国際組織、社会各界の声を幅広く聴いてきた」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年8月1日
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