「90後」は、改革開放後に生まれ、コンピュータと共に成長し、ちょうど漫画本が中国で普及し始めた時代でもある。情報化社会の新時代を先頭を切って体験した若者たちといってもいい。彼らの思想や観念はその上の世代とは大きく異なる。若く、活発的で、新しい物事を抵抗なく受け入れる彼らは、一体どのような本を好んで読むのだろう。そしてどのような読書習慣を持ち、どのような読書の特徴があるのだろうか。人民日報海外版が伝えた。
読みやすさでやクチコミで本を選ぶ
アマゾン中国が発表した2016全民閲読調査レポートによると、「90後」は文学や自己啓発系の書籍をより好んで読むことが明らかになっている。筆者が実施したインタビューもこの事を証明している。「60後」の社会科学や哲学系、「80後」の経済管理、育児系を好むのに比べ、「90後」は娯楽性や読みやすさを重視した本選びをする傾向がある。
「江湖を感じさせる武侠小説が好き」と話すのはメディアで働く「90後」の陳嘯飛さんだ。本を選ぶ基準を聞くと、「友人が勧めてくれる時以外は、評価や口コミを参考に本を選んでいる」とインターネット上のクチコミを活用しているとのことだった。
どこの出版社による出版かも、本選びの重要なポイントの一つだ。「本の装丁は出版社それぞれのため、良い出版社が出す装丁は大抵良い感じに仕上がっている。」と陳さんは言う。彼は本を買う時、まず装丁を見て「もし同じ本なら、装丁のデザインがいい方を買う」と話した。
じっくり長時間読書するのが難しく、読書が細切れ化している
「まとまった時間が取れるときは、3~4日で1冊の本を一気に読むことができて、とても気持ちがいい」と話すのは、北京航空航天大学で飛行機機器製造工程を専攻している余景山さんだ。まとまった時間を使って読書するのは、とても贅沢なことだ。しかし、現状1~2時間を読書にあてがうのも容易ではない。彼はもう長い間落ち着いて本を読む時間をとれたことがないと言う。
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