外交部(外務省)の華春瑩報道官は3日、日本政府の新たな防衛白書について記者の質問に答えた。
華報道官は「日本の新たな防衛白書は中国の正常な国防建設と軍事活動に対していわれなき非難を行ない、中国の内政についてとやかく言っている。中国側はこれに強い不満を表明するとともに、日本側に厳正な申し入れを行なった」と表明。
「国家の領土主権と海洋権益を守る中国政府の意志は確固不動たるものだ。釣魚島(日本名・尖閣諸島)領海での中国側による巡航・法執行は中国固有の権利であり、日本側にとやかく言う権利はない。中国側が国際法と国内法規及び自らの国防上の必要に基づき展開する正常な海空活動に非難の余地はない。フィリピンによる南中国海仲裁裁判の仲裁裁判所の不法で無効な裁定を受け入れず、認めず、この裁定に基づくいかなる主張や行動にも断固反対すると中国側は繰り返し表明している。同時に、中国は直接関係する当事国と歴史的事実の尊重を踏まえて、国際法に基づき、交渉と協議を通じて争いを平和的に解決し、ASEAN諸国と共に南中国海の平和と安定を維持することを望んでいる」と強調した。
華報道官はまた「近年日本は地域の安全問題でごたごたを引き起こし続け、周辺の安全保障上の脅威の誇張を企て、自らの軍拡への規制を緩め、戦後の拘束を脱する口実にしようとしており、地域及び国際社会から広く注視されている。われわれは日本側に対して、歴史の教訓をしっかりと汲み取り、平和的発展の道を堅持し、軍事・安全保障分野で慎重に事を運び、隣国との相互信頼の強化、地域の平和・安定に寄与することを行なうよう促す。その反対の事をするのではなくだ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年8月4日
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