試合前の寧沢涛選手。同日、2016年リオオリンピック男子50m自由形の予選で、中国代表選手寧沢涛は22秒38の成績で準決勝圏外となった(8月11日撮影)。
「国民的アイドル」と言われている寧沢涛選手のオリンピックの成績は彼の外見ほど華やかとはいかなかった。むしろほの暗いとさえ言えるかもしれない。彼が参加した4種目の競技のうち、2つの個人種目では決勝まで行けず、2つのリレー種目では、反則のため成績が取り消しとなったのだ。新華社が報じた。
以前ならば、大きな期待を背負った選手が、万一オリンピックでメダルを獲得できなかった場合は、世間から叩かれるのは避けられなかっただろう。寧沢涛は幸運にも、金メダルはもはや選手を評価するための唯一の基準ではなく、全力を尽くせば、結果がどうであれ、受け入れられるという寛容な時代であったため、非難から免れたのだ。
しかしそうは言っても、競技スポーツの世界はやはり残酷なものだ。たとえ、寧沢涛の顔面偏差値が飛びぬけて優れていたとしても、世間からの冷遇は避けて通れない。五輪でのあまりにも早すぎる敗退により、メディアに顔を出すチャンスが相当減った。代わりにリオの水泳競技で注目の的となったのは、金・銀メダルを各1つずつ獲得した孫楊選手と、「究極のパワー」で、見事背泳ぎ100mの銅メダルを獲得した傅園慧選手だった。
見かけ重視のこの時代、寧沢涛のように顔面偏差値の高い選手は自然とより多くの注目を浴びるが、それにふさわしい競技成績を残さないと、注目されないというのもまた事実である。
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