中国農業科学院野菜・花研究所の王暁武氏が率いる研究チームは、白菜とキャベツの馴化に関する研究を掘り下げ、馴化と古倍数化によって形成されるmRNAの関係を明らかにした。関連する研究結果は15日、遺伝学術誌「ネイチャージェネティクス」(電子版)に掲載された。人民日報が伝えた。
白菜とキャベツの最大の特長は、極めて豊富な種類だが、なぜ馴化によりこれほど多様な種類が生まれたかは明らかにされていない。選択信号とmRNAの関係を分析することで、研究者は重要な2つのことを発見した。まずmRNAの存在が結球、根(茎)の肥大といった性状の馴化を促し、器官・形態の多様性を形成した。次に、相同遺伝子の平衡選択は、異なる種が馴化により類似する製品・器官を形成する重要な原因となっている。
上述した謎を解明するため、王氏のチームは白菜とキャベツのゲノムリシーケンスを行い、白菜とキャベツのゲノム変異マップを作成した。白菜とキャベツの結球、根(茎)の肥大化という馴化の選択に関するゲノム信号、関連する遺伝子をそれぞれ確定した。研究により白菜とキャベツの全ゲノムの大量の変異が明らかになり、白菜とキャベツの結球の形成、根(茎)の肥大に関する重要な遺伝子が確定された。これは白菜とキャベツの植物分子育種の重用な基礎を固めた。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年8月18日
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