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中国のSF作品はすでに国際レベルに到達との見解

人民網日本語版 2016年08月23日09:56

北京時間21日、中国の80後女性SF作家■景芳氏(■は赤にへんにおおざと)は、小説「Folding Beijing」でSF小説界で最高の栄誉とされる2016年ヒューゴー賞を中短編部門で受賞した。中国人としては劉慈欣氏に続き2人目の受賞者になった。中国新聞網が伝えた。

■景芳氏は小説「Folding Beijing」の中で、異なる空間の異なる階層の北京を構成した。「トランスフォーマーのように折り畳める都市」のような、近未来的な世界と、「冷ややかで厳しい現実」の世界が共存している。■景芳氏の本職はマクロ経済の研究で、その傍らSF作家として活動している。彼女の日常生活で触れたものを物語として構成している部分が多く、現実社会の人々の悲喜こもごもが描かれている。そのため、■景芳氏の作品は表向きSFとしているが、「社会的思考に偏っている」一面もみられる。

劉慈欣氏は以前、■景芳氏の作品について「彼女の作品はSFが王道とするポピュラーな題材にとても詩情にあふれたテイストを掛け合わせた」とコメントしている。

劉慈欣氏に続き、■景芳氏もヒューゴー賞を受賞したことをうけて、中国国内のSF文学はすでに「世界レベル」に到達したと考えられるようになった。テンセント科学普及情報化プロジェクトの責任者である張謙氏は、「時に海外のSF作品を読んでいると隔たりを感じることがある。一部の描写方法に関しては、国内の作品を読む時のような痛快感は得られない」と述べた。

張謙氏はSF文学はまだ少数派と言える分野であり、今より更に広めていくためには、映像化するのが最善策であるとみている。中国のSF文学の未来について、張謙氏は「我々国民の科学に対するリテラシーが上がれば、SFも更に浸透していくであろう」とポジティブな見方を示した。(編集TK)

「人民網日本語版」2016年8月23日

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