2016年9月2日  
 

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中野良子:中日友好交流に尽くす銀幕の「真由美」 (2)

人民網日本語版 2016年09月02日10:04

両国の相互理解のために各地を奔走

女優として最も活躍していた時期に、仕事のあい間を縫って中日友好交流にも励んでいた中野さん。中野さんは中日両国の相互理解促進のためにはまず、自分で観察し、自分で体験し、相手の国の自然や社会、文化、歴史を学び、相手の国で人々がいかに暮らし、どのような困難を抱え、どうすれば互いに協調し合えるかを知ることが大切だと語る。中野さんはそのために、これまで37年間にわたって数十回も中国を訪れ、各種の交流活動を各地で行ってきた。

中野さんも、中国との交流を始める前には、中国をよく知らず、不安に思うこともあった。だが「中国に来ているうちにその大陸の大広さは日本人にはなかなか想像できない。中国の直面する困難の大きさも」また「現地の人々と触れ合って初めて、単純に見えることが複雑であること、中国にも幾つかの良い所があることを知った」。古都・西安を訪れた時には、兵馬俑や清華池など教科書でしか知らなかった遺跡を訪れ、「数千年前の世界に入り込んだような感動を味わった」と中野さん。

中野さんは、未来を切り開くためには歴史を知らなければならないと語る。抗日戦争の舞台となった多くの戦場も訪れ、当時の悲しく苦しい歴史にも理解を深めた。中野さんはかつて戦場だった土地の近くに、中日相互理解のための館を作れないかと考えるようになった。だがそうした考えが中国側と日本側の理解を得られるかどうか、どうすべきか考えた。

「館を作り維持するのは簡単なことではなく、若い人達とも一緒に話し合い、「良いことだ」と励まされたこともあった。こうして秦皇島盧竜県の学校設立プロジェクトは、始まった。学校の名前をどうするかも迷った。最初は「真由美」か「真優美」の入った名前にしようと思ったが、それでは日本人には何のことかわからない。「学校を設立する目的は、中日両国の人々が互いに理解し合うこと。そのためにはどちらの国の人にもわかりやすい名前でなければならない」。結局、少し照れくさかったが、「盧竜県中野良子小学校」という名前にした。

中野さんは、中日両国に大きな違いがあることを知らなければならないと語る。交流している過程で一方の考えにこだわれば、矛盾は大きくなるばかりで、大きな争いにもなり得る。「私たちにできるのは、より交流しやすい環境を作ること」と中野さんは語る。


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